セール全体概要(活況な市場動向)
2026年のミックスセールは、全体として非常に高い売却率を記録し、活発な取引が行われました。特にトップサイアーや期待の新種牡馬産駒に高額の資金が集中し、ノーザンファーム系の出品馬が市場を牽引する結果となりました。
- 上場頭数: 113頭
- 落札頭数: 105頭
- 売却率: 92.9%
- 売却総額: 60億6,050万円
- 平均価格: 5,771万円
- 中間価格: 5,000万円
- 最高落札価格: 2億3,000万円
販売者別のデータを見ると、有限会社ノーザンレーシング(48頭 / 総額33億5,000万円)、ノーザンファーム(30頭 / 総額18億2,600万円)が圧倒的なシェアを占めています。購買者別では、金子真人ホールディングス(株)が計4頭を5億2,500万円で落札し、総額トップとなりました。
種牡馬別では、キズナ(6頭 / 総額6億3,500万円)、キタサンブラック(5頭 / 総額5億9,900万円)といったトップサイアーが安定した高評価を受けたほか、イクイノックスやドウデュースといった新種牡馬の産駒も大きな支持を集めています。
高額落札トップ5(当歳馬) 血統解説
今回のセールで最高価格帯を記録したトップ5頭について、血統背景と適性を解説します。
| 順位 | 上場No | 馬名 | 父(種牡馬) | 落札価格 |
| 1位 | 90 | プレインチャントの2026 | キタサンブラック | 2億3,000万円 |
| 2位 | 113 | シェイリーンの2026 | エピファネイア | 1億9,000万円 |
| 3位 | 33 | シンプリーグロリアスの2026 | スワーヴリチャード | 1億6,000万円 |
| 4位 | 64 | エリーシエズワールドの2026 | キズナ | 1億5,000万円 |
| 4位 | 60 | エンスローリングの2026 | Camelot | 1億5,000万円 |
【血統評価】プレインチャントの2026 (上場No.90)
■血統背景と適性
母プレインチャントは仏2歳G2クリテリウムドメゾンラフィット勝ち馬で、スピード豊かな2歳重賞馬です。父キタサンブラックに欧州の芝スプリント〜マイル色の強い牝系を配した形になります。キタサンブラック産駒はイクイノックスやクロワデュノールのように、母方に欧州の豊かな洋芝適性・スピード血統を取り込むことで爆発的な運動性能を発揮する傾向があり、本馬もその成功パターンに合致した超良血馬と言えます。クラシックディスタンスでの王道ローテが期待されます。
【血統評価】シェイリーンの2026 (上場No.113)
■血統背景と適性
母シェイリーンはJRA芝マイル〜1800mで4勝を挙げた能力馬。母の父アロゲイト(Arrogate)はドバイワールドカップなどを制した米国の怪物馬で、その父Unbridled’s Songを通じて力強いスピードと体格を伝えます。祖母アーメンハレルヤは北米G2を2勝し、G1でも多数の好走歴があるスピード・スタミナを兼備した牝系です。エピファネイアに北米のパワフルな血脈が合わさることで、芝の中長距離でスケールの大きな走りが期待できる王道配合です。
【血統評価】シンプリーグロリアスの2026 (上場No.33)
■血統背景と適性
祖母ミスティフォーミーは愛1000ギニーなど欧州G1を4勝した全欧2歳牝馬チャンピオンで、その産駒には全欧2歳牡馬チャンピオンの種牡馬US Navy FlagやG1 3勝のRoly Polyが名を連ねます。母の父War Front(Danzig系)×祖母の父Galileoという世界最高峰のハイブリッド良血に、ハーツクライ系スワーヴリチャードを配合。底知れないスケール感と仕上がりの早さを予感させる超良血血統であり、早期からの芝クラシック戦線での活躍が見込まれます。
【血統評価】エリーシエズワールドの2026 (上場No.64)
■血統背景と適性
母エリーシエズワールドは北米で芝G3を4勝、G1で3着2回など芝中長距離で活躍した名牝です。母の父シャンゼリゼは名牝ハシリ(Hasili)の仔でデインヒル直系。近親には香港スプリントG1勝ち馬のビクターザウィナーや、北米G1馬ハウスバスターなどがいる筋の通った牝系です。キズナ産駒が得意とする「父ディープ系×母父欧州芝血統」の黄金パターンであり、豊かなスタミナと成長力で中長距離路線での活躍が強く期待されます。
【血統評価】エンスローリングの2026 (上場No.60)
■血統背景と適性
父キャメロットは英・愛ダービーを制した全欧3歳チャンピオンで、欧州トップサイアーとして君臨しています。母の父Galileoに、祖母の父Scat Daddyという近代世界競馬のトレンドが凝縮された血統構成。叔父には愛ダービーや英ダービーで活躍したランボーン(Lambourn)がおり、本場欧州クラシックレベルの超良血持ち込み馬として大きな注目を集めました。洋芝適性が高く、タフな馬場での中長距離戦で真価を発揮するでしょう。
種牡馬別 売却総額 トップ5
キズナ、キタサンブラックが高いアベレージと総額を記録したほか、新種牡馬であるイクイノックスやドウデュース産駒も大きな支持を集めています。
| 順位 | 種牡馬 | 売却頭数 | 売却総額 | 平均価格 | 最高価格 |
| 1位 | キズナ | 6頭 | 6億3,500万円 | 1億583万円 | 1億5,000万円 |
| 2位 | キタサンブラック | 5頭 | 5億9,900万円 | 1億1,980万円 | 2億3,000万円 |
| 3位 | イクイノックス | 6頭 | 5億6,200万円 | 9,366万円 | 1億3,000万円 |
| 4位 | ドウデュース | 4頭 | 3億9,800万円 | 9,950万円 | 1億1,500万円 |
| 5位 | エピファネイア | 3頭 | 2億8,600万円 | 9,533万円 | 1億9,000万円 |

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